株式会社イヤホンガイド
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 同時解説 イヤホンガイド & G-marc
 「同時解説」は昭和50(1975)年「イヤホンガイド」でスタートし、平成7(1995)年に字幕システム「G-marc」を加え、平成18年で満30年を迎えた。

現在は歌舞伎座、国立劇場をはじめ、名古屋・御園座、京都・南座、大阪・松竹座、福岡・博多座、大阪の国立文楽劇場、それに全国の公立文化施設を巡業する「公文協」歌舞伎・文楽、文化庁主催の「本物の舞台体験劇場」公演、国立能楽堂、新国立劇場、そして来日する外国演劇、オペラ、ミュージカル、コンサート、ライブ、さらに海外で公演する日本演劇に活躍し、今では「同時解説」と舞台との関係はきっても切れぬ仲になっている。



デビュー時は利用者たった7人

1975年(昭和50年)11月4日午前10時。東京の歌舞伎座の一階ロビー、使われなくなったクロークのカウンターに、50台ほどの小型ラジオが並べられた。初期受信器

壁のポスターには「歌舞伎の筋や約束事、配役などが、舞台の動きに合わせてイヤホンから同時解説されます。観劇の邪魔にならず『舞台が何倍も楽しくなります』」とあり、受信器の貸し出し料金は、300円。

その朝、開演5分前のベルが鳴るまでに、立ち寄って「なに?」と聞いた人はわずか13人、説明を聞いて借りた台数は7台。しかし、大半の観客はポスターを見ながら「あんなモノいらない」と去った。

予想では1回の公演で20〜30台は出ると思っていたが、意外な低調ぶり。
初期パンフレット
かたわらでじっとお客さんの反応を見ていた久門郁夫 はその時、「手応えはある」と確信したという。

理由は、初めての代物なのに説明を受けた観客の半数が利用したこと。それなら“同時解説”の内容が一般に知られれば、もっと使われると思ったのだ。さらに終演後の利用者が「今まで、いいかげんに見ていた芝居がウンと面白くなった」と感想を述べたことにも力を得た。

その後1年間、試行運営が続けられ、1976年8月、朝日新聞、松竹、東京ガス、東京電力などの関係各社が出資して朝日解説事業株式会社をスタートさせた。

歌舞伎がわかる、おもしろい   ―イヤホンファンの声―
同時解説はやさしくわかりやすく舞台や演技にあわせて説明し、楽しんでもらう。大衆娯楽に徹底してみてもらうのが狙い。
知らない方には補聴器としか映らない。余計なことをべらべらしゃべる。うるさいと思う。また“歌舞伎はよく知っている”と自負する人には余計なものだという。ところが一度借りてイヤホンを耳にすると、“案外おもしろい”から“イヤホンファン”に変る人が多い。
ともかく一度耳にしてくれると、歌舞伎の面白さも身近にわかり、ファンがファンを呼んでいる現状だ。

海外公演で評判
歌舞伎のパリ公演で、フランス語のイヤホンが登場したとき、初日は一般のお客様で借りた人が一割くらい。翌日の新聞で評論家がそろって好評の記事をのせ、その日のイヤホン貸し出しは六割にはねあがった。「鑑賞に役立つ、よいものだ」という感想だったが、当時、日本の新聞批評では初日の様子しか取り上げず、「イヤホン害度」などとボロクソだった。
その後もパリ、ロンドンと歌舞伎の海外公演がつづき、いまでは、海外公演にはイヤホンガイドがつくのがあたりまえとなっている。

歌舞伎から・・・文楽・・・来日演劇へ・・・
歌舞伎で発足したイヤホンガイドはやがて文楽におよび、歌舞伎座、国立劇場をはじめ、全国の劇場のみならず、海外公演でも実施され、さらに、来日する中国の京劇、ロシア演劇、オペラ、バレエ、ミュージカル、アジア各国の伝統舞踊演劇、シェイクスピア劇、ギリシャ劇などなど、古典から現代まであらゆるジャンルの外国語演劇でも、同時解説を実施するに至った。

若い人たち・国際人たちに人気のイヤホン
イヤホンガイドをはじめた当時の観客層はお年寄りが多く、比例して借り手の年齢層も高かった。しかし、イヤホンガイドを始めてから、年齢層が広がり始め、現在では若い人たちが圧倒的に多い。
また海外に出かけたり、住んだりする日本人が多くなったが、現地で歌舞伎や文楽の話が出て、“知りません”という自分に気付き、日本に帰ってきてからあらためて劇場に足を運ぶ、そういう人たちが急増している。

2020年日本演劇興行協会 会報にて当社社長・久門のインタビューが掲載されました。

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『目からの』同時解説
イヤホンガイドは耳からの同時解説システムだが、イヤホンガイド誕生から20年後の1995年に発足した舞台の新電光字幕『G-marc』は目からの同時解説システムである。

現在では「オペラは日本語字幕で楽しむ」ことが常識となっているが、1980年代には、イヤホンガイドでグランドオペラの来日引越公演の同時解説を行って、音楽ファンの方から大変歓迎されていた。
80年代後半に舞台字幕が登場し、数年はイヤホンガイドと併用された。その間、イヤホンガイドを利用する観客は70%を越えていたが、「耳からの解説はいいが、せっかくの音楽の楽しみが味わえないのは残念」という声もあり、再考することになった。

当時オペラで使われていた字幕は、スライド・フィルムによるものだった。 これは、コメントの制作に時間がかかったり、文字の訂正に手間がかかるので誤った文字や翻訳が何日も表示されたり、舞台照明によって文字が薄れたり、舞台の上に表示されるので首が疲れるなど観客のクレームも、欠点も多い代物だった。

当社ではそうした字幕欠点をリサーチし研究し、1995年(平成7年)電光表示板で使われるLED(発光ダイオード)を使用し、コンピュータで制御する劇場字幕システム「G-marc」を完成、東京・渋谷のシアターコクーンで開かれた国際交流基金招聘のフィリピン・ミュージカル「エル・フィリ」(タガログ語上演)で表示デビューさせた。
「G-marc」の評判はたちまち業界に広がり、日を追ってオペラ・京劇・文楽・歌舞伎・能へと進出した。

物は進化させるもの
当社では、G-marc1号機の性能に満足することなく、観客の皆様の声を反映してどんどん進化させている。
・舞台の雰囲気に呼応するように字幕の明るさも変化する…
・歌手や俳優の声の表情にあわせて字幕が現れては消えてゆく…
・広い会場でも狭い会場でも使用できる…
・手早く設置できる…
・目にやさしい文字色で表示する…
・登場人物のキャラクターに合わせて文字の大きさや形も変化する…
・映像と字幕と融合させて舞台に投影する…

・どの席からも楽しめるような形にする…
・必要な時に必要な情報を選べるようにする…
・タテヨコどんな表示も可能にする…
・世界中の言語が表示できる…

現在も皆様の声を大切にして、G-marcを進化させ続けている。


ハードだけではなく、技術力も

当社はハードだけを扱う技術力も進化させている。ナマの舞台に即応する的確なオペレート技術、観客の皆様の反応を察知する感性、即座に実行する行動力など、これまでイヤホンガイドで培ってきたノウハウを生かしている。
今ではG-marcとイヤホンガイドは相互補完しながら技術力を競い高め、観客の皆様にさらにお喜びいただけるクオリティーの高い同時解説を行っている。

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