『天一坊大岡政談』
(てんいちぼうおおおかせいだん)
くまどりん
『天一坊』は元は神田伯山(かんだはくざん)の講談で、伯山はこれで蔵を建てた程の人気でした。
明治8年、五代目菊五郎(きくごろう)が初演。
八代将軍吉宗(よしむね)が若い時、ある娘に子を産ませました。
これを知った紀州の僧法沢(ほうたく)が、関係者を殺して村を出て、大胆不敵にも将軍の落しだねになりすまし江戸へ出る。
あわよくば次期将軍にという破天荒な悪巧みですが、さすがは天下の名奉行、大岡越前守(おおおかえちぜんのかみ)が見破ります。
見どころは天一坊が善人を装っている時と、悪党の本性を見せる時の変わり様の面白さ。
もう一つは越前守と天一坊一味の伊賀亮の論戦で、丁丁発止のやりとりをお楽しみ下さい。
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