今月の観どころ・聴きどころ

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今月上演される演目のみどころをイヤホン解説員がコメントします。
劇場別のタイムテーブルも一緒にご覧いただけます。

 

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歌舞伎座 国立小劇場 博多座 国立大劇場    
 歌舞伎座
 二代目松本白鸚 十代目松本幸四郎 八代目市川染五郎 襲名披露
 二月大歌舞伎 2月1日(木)~25日(日)
  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 春駒祝高麗 奥山久美子 11:00 11:16 15
一條大蔵譚
檜垣・奥殿
市井佳代子 11:31 1:00 30
横出葵 1:30 2:25 20
井伊大老 園田栄治 2:45 3:40  
夜の部 熊谷陣屋 高木秀樹 4:30 5:55 30
壽三代歌舞伎賑 松下かほる 6:25 6:50 25
仮名手本忠臣蔵
七段目
櫻井真帆 7:15 8:55  
* 12日夜の部は貸し切り(幕見席は営業)。
* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
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イヤホン解説余話
 観どころ・聴きどころ

春駒祝高麗(奥山久美子)
高麗屋三代同時襲名の公演に相応しい華やかな舞踊です。殺された父親の仇討ちを遂げた曽我兄弟のお話がベースになっています。兄弟が仇討ちを遂げたのは鎌倉時代ですが、後々まで美談として語り継がれ、江戸時代には数々の曽我兄弟のお芝居が作られました。これらのお芝居は、「曽我物」と呼ばれています。歌舞伎では、兄弟と父親の敵である工藤祐経が対面をして「仇討ちの時に会おう」と再会を約束し、カッコよく決まって終わることがほとんどです。工藤祐経は立役、曽我兄弟の弟の五郎は勇ましい荒事、兄の十郎は落ち着いた和事を演じ、女方の花、遊女たちも登場して、歌舞伎の様式美を堪能できる演出が曽我物の観どころです。襲名のご祝儀として眼福の舞台となることでしょう。

一條大蔵譚(市井佳代子)
染五郎が幸四郎になる襲名演目です。
一條大蔵は、新・幸四郎のひいおじいさん 初代吉右衛門の当り役です。十代目を継ぐ幸四郎が高麗屋の芸だけでなく、播磨屋の芸も受け継ぐ覚悟を示した一幕。どうぞお楽しみに!
イヤホンでは、登場人物それぞれの心に秘めた思いが感じ取れるように解説したいと思います。

 

暫(横出葵)

悪人が善人の命を奪おうとするところに、ヒーローが「しばらく、ちょっと待った!」とやって来て、悪人を懲らしめる。ただこれだけのストーリーですが、江戸時代の芝居の雰囲気や、これぞ歌舞伎という華やかさが溢れる作品です。イヤホンガイドでは、ユニークな登場人物の衣裳や化粧、歌舞伎の約束事など、豆知識のお土産もたくさんお持ち帰り頂けるような解説をお届けします。ところで、主人公の鎌倉権五郎の姿、どこかで見たことがあるような・・・?詳しくはご観劇当日、幕間の放送でお届けします。

熊谷陣屋(高木秀樹)
新・松本幸四郎の襲名披露演目です。先月演じた『菅原』の松王丸に『勧進帳』の弁慶は幸四郎家・高麗屋系統のお芝居でした。いっぽう今月は昼の部に『一條大蔵譚』の一條大蔵卿、夜の部は『熊谷陣屋』の熊谷直実と中村吉右衛門家・播磨屋系統の演目が並びます。
新幸四郎の祖父・八代目幸四郎(初代白鸚)は初代吉右衛門の婿に当たりました。跡継ぎのいなかった吉右衛門家では八代目の次男を跡継ぎに迎え、それが今の吉右衛門(二代目)です。こうした経緯から播磨屋系統の演目は高麗屋にとっても大切なレパートリーとなりました。
たびたび上演され歌舞伎ファンにはおなじみの『熊谷陣屋』。“制札の見得”といった派手な場面もありますが大切なのは“親子の情愛”です。現在45歳の新幸四郎が、これから一生を掛けて完成に近づけてゆく役なのでしょう。

壽三代歌舞伎賑(松下かほる)
37年ぶりの高麗屋一家三代揃っての襲名披露興行も先月の初春興行に続いて二か月目を迎えた。一家で三代揃ってしかも二回にわたっての襲名というのは歌舞伎界でも初めてのこと。劇場内には祝賀ムードがあふれている。ところで「壽三代歌舞伎賑」は襲名披露口上の一幕だが、今月はいつもの口上とはちょっと趣を異にした芝居仕立てで、口上そのものは、劇中劇という演出になっている。口上にも様々あるが襲名の口上は何といっても明るくて華やか。その上今月のように両花道から登場する男伊達・女伊達をはじめ舞台いっぱいに繰り広げられる幹部俳優の勢ぞろいは、それだけでもうわくわく感が高まる。

尚、前衛芸術家草間弥生の祝い幕もお見逃しなく。
 国立小劇場 二月文楽公演 2月10日(土)~26日(月)
  演目 解説者 開演 終演 幕間
第一部 心中宵庚申
上田村の段
鈴木多美 タイムテーブルの
ご案内
心中宵庚申
八百屋の段・道行思ひの短夜
渡辺まり
第二部 花競四季寿
万才・鷺娘
渡辺まり
八代目竹本綱太夫
五十回忌追善
六代目竹本織太夫襲名披露
口上
高木秀樹
摂州合邦辻
第三部 女殺油地獄
徳庵堤・河内屋内の段
髙橋ひさし
女殺油地獄
豊島屋油店・同 逮夜の段
兼松正昭
* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ

心中宵庚申 上田村の段(鈴木多美)

享保7年(1722)初演の翌年に徳川幕府は心中事件の出版上演を禁止し、その所為か近松門左衛門作「心中宵庚申」はなかなか上演されませんでした。しかしプロの演者の間で密かに伝承されたようです。豊竹咲太夫の父八代目竹本綱大夫は昭和21年に素浄瑠璃として竹澤弥七の三味線で「上田村」の段を語り、昭和40年大阪朝日座で本公演として復活しました。三度も離縁の憂き目に遭う我が子お千代を思う父平右衛門の親心がしみじみと語られるのが見どころ聞きどころです。

口上(高木秀樹)

昭和を代表する太夫の一人だった八代目竹本綱太夫。近松門左衛門の作など古典の埋もれた名曲を数多く復活させた文楽界の功労者で今年が五十回忌に当たります。
子息で太夫陣のトップ豊竹咲太夫が父・八代目綱太夫の思い出を語り、また同時に咲太夫の門弟・豊竹咲甫太夫が綱太夫の「前名」竹本織太夫の名跡を六代目として襲名するお披露目をします。
「口上」と言えば先輩諸氏がズラッと並ぶのが通例。しかし今回はちょっと趣が異なります。さてどのような形になるのか、お楽しみに。

摂州合邦辻(高木秀樹)
八代目竹本綱太夫の追善として豊竹咲太夫が、そして襲名披露として新・竹本織太夫が語ります。ヒロイン玉手御前の語りはもちろん大切ですが、泣かせる、ぐっとくるのは父親の合邦や母親の語り。 咲太夫のところでは不義の娘に怒る父親の「青砥」と呼ばれる場面の激しさ。新織太夫の後半では娘の真実の姿を知り「オイヤイ」と号泣する父。師匠の咲太夫と弟子の織太夫。二人の表現の違いを味わうのも楽しみです。

 博多座 二月花形歌舞伎 2月2日(金)~25日(日)
  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 磯異人館 横阪有香 11:00 12:25 30
お染の七役
序幕・二幕・三幕
髙木美智子 12:55 2:45 10
お染の七役
大詰
2:55 3:25  
夜の部 義経千本桜
渡海屋・大物浦
おくだ健太郎 4:00 6:00 30
鰯賣恋曳網 すぎはらちゅん 6:30 7:35  
* 10日 夜の部、11日 夜の部は貸し切り。
* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ


 国立大劇場 第61回日本舞踊協会公演 2月17日(土)
  演目 解説者 開演 終演 幕間
夜の部 阿蘭陀万歳 濱口久仁子 4:30    
花影風韻      
春興鏡獅子 横阪有香      
おちやめのと      
棒しばり 濱口久仁子      
* 公演は17日昼の部・夜の部、18日昼の部・夜の部がありますが、17日夜の部のみ イヤホンガイド(日本語版と英語版)(無料)を実施いたします。
* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ