西郷と勝(奥山久美子)
このお芝居は、幕末から明治新政府へと移行する際、官軍(新政府軍)参謀の西郷隆盛と幕府陸軍総裁の勝海舟が江戸城無血開城に向けて会談する場面を描いています。今年は明治改号150年目ということで、明治維新の立役者、西郷隆盛を主人公にした大河ドラマ「西郷どん」が放送されています。そしてもう一人の立役者が勝海舟でしょう。二人の会談が実現しなければ、もしかしたら江戸は戦火にさらされ、火の海になっていたかもしれません。イヤホンガイドでは、二人の会談に至るまでの経緯や時代背景などをご紹介していきます。お芝居後半、西郷の人間味溢れる台詞が聴きどころです。どうぞお楽しみに。
絵本合法衢 序幕・二幕目(市井佳代子)
鶴屋南北の仇討狂言の傑作と言われながら、明治以降上演の少なくなっていた作品に、ここ数年取り組んできた仁左衛門が、一世一代で勤める舞台です。
前半は、人物関係や各々の思惑などをわかりやすくお話ししたいと思います。又、モデルとなった大名・前田家のお話などもする予定です。
絵本合法衢 三幕目・大詰(高木秀樹)
物語の後半。仁左衛門が勤める悪役ふた役の内、まず町人の「立場の太平次」が小ずるい悪党ぶりを発揮します。金のため善男善女をなぶり殺しにする赦せない奴なのですが、なかなか愛嬌もある魅力的な人物。そしてもう一人「左枝大学之助」は大名家乗っ取りを謀るスケールの大きな大悪党。
タイプの異なる悪役二人を素敵に演じ分けられるのは仁左衛門ならでは。残念ながらもう観られない「一世一代」の舞台。このあと誰が演じるのかも気になりますね。とにかく今月の仁左衛門をしっかりと目に焼き付けましょう!
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